□月 ●日  No1095 謎の研究施設


霧雨のご息女が月からちゃっかり色々なオーバーテクノロジを幻想郷に持ち出していたらしく
それらを研究する施設があっちこっちに出来ているらしい。
しかも綿月姉妹はその事実に気づいていない。
言ったら外交問題になるので本人へは口止めされている。


研究所立ち上げに際して、新たな研究員が顕界より派遣されている。
こいつらは仕事場が幻想郷にあるとは知らされていない。
某国のどこかという程度の認識のようだ。
携帯電話の類などは取り上げられるので自分の居場所も察知される心配もない。


幻想郷には顕界では危険すぎる施設を受け入れている場所がある。
例えば核融合研究所なんかがそうだ。 石油利権から妨害を無視できるとあって
顕界からも河童のコスプレをしたトップガンクラスの科学者が集結しているらしい。


ケロちゃん帽のカミ様がたびたび視察に訪れているそうだが
どうみても一朝一夕では完成しえないとんでもない規模である。
少なくても例の神社がやってくるより前にこの施設ができていることは間違いない。
うちの会社とか霊能局の局長当たりが一枚かんでいるのだろう。


しかし、地霊殿の主人が灼熱妖怪をあっさりと提供しているのはどうかと思う。
妖体実験でもする気なのかと思ってしまう状況だ。
当人がすこしおつむがというか簡単に買収できてしまうので実は地霊殿の主人も知らない
可能性は否定できない。
余計なことを話すことはできないが想起すればこっちの意図を読んでくれるかもしれない。


研究員の一人が何で研究所に少女が入り込んでいるのだと憤慨していた。
ケロちゃん帽のカミ様が研究所上層部の孫娘だと言うことになっているのには
思わず吹き出しそうになってしまった。