□月 ●日  No1163 死んでる奴に布教


ハロウィンが近いせいか色々処理に追われる。
米帝のお盆であるハロウィンだが、ただのお祭りだと思って浮かれていたメリーとレンコが
処理の膨大さに気づいて真っ青になっていた。


始末が悪いのは、お菓子をくれないと悪戯するぞというあのフレーズ。
最近変な学習をした妖怪たちが、甘い物を手に入れるためにハロウィンの風習を利用しだしている。
酷いケースでは幼女の姿に変えてお菓子をせびるケースもあるという。


朝倉が私も年齢詐称したいと言って喚いている。そんな暇があるなら事務処理を一個でも
多くこなしていただきたい。 船長が私も子供に入りますかと尋ねてきたので、とりあえず
今の法律では成人と答えておいた。 間違いではあるまい。
大師様がもっと外見年齢を下げれば子供として勘定されるのかと尋ねて頭が痛くなった。
どうやら大師様はハロウィンイベントを托鉢の一種だと勘違いしているようだ。


自称現人神の居る例の神社はケロちゃん帽のカミ様に全ての望みを託す。
今年も意地でもスイーツをゲットしたいと言っていた。 しかもランタン仕様の帽子まで持っていた。
用意がよすぎはしないか。


個人的には幾らお菓子をせびろうがそれは問題ない。
悪戯するときに弾幕を放ったりしなければそれほど心配することではない。
妖精たちがお菓子が貰えるお祭り程度の認識でいてもさほど問題ではない。
大目に納品さえすればいいのだ。 それだけ注意すれば別に問題ではない。


ただ、死者に布教活動するのだけは止めて欲しい。
とっくに死んで死後の世界に生きている人に死後の世界の幸福を説くほどのナンセンスはない。
死後の世界が分かっていないから布教の意味があることくらいはきちんと認識して欲しいものだ。


幻想郷で布教活動をしている連中がどう暴れるのか、いっそその日は顕界に送りつけた方が
良いのか議論はたえない。 まことに面倒きわまりない話である。