□月 ●日  No1242 それぞれの鏡開き


鏡開き。開くとは切るとか割るの言い換えである。
幻想郷で下手に「切る」という言葉を使うのは色々と問題となる点注意されたい。
幻想郷の場合は同時に蔵開きという行事も行われる。
やることはほぼ同じ。 鏡餅で雑煮を作って皆で食べる。
大師様はまだこの風習が残っていたとはと驚いていた。


カミ様から力を得る行事なので、例の神社のおねえさんに大まじめに
鏡開きをしたら痩せるのかと聞いたら、だったら苦労しないと言われた。
痩せるなら新年自重しないとまで言う。
ケロちゃん帽のカミ様は、実は少し痩せると言っていた。
たいてい新年で食べ過ぎた分が減るのでちょうどいいとのこと。


何故こんな認識の差が生まれるのかと神社の様子を観察したら
おねえさんがあり得ない数の餅を食べていた。 
自称現人神はそれで普通だと思っていたから疑問に思わなかったと言っている。
駄目だこいつら。


鏡開きで面白いことになっているのはなんと言っても紅魔館だろう。
餅を使った創作お菓子がかなり評判がいい。
餅に溶けたチョコレートを掛けたお菓子はかなり美味しかった。
カロリーが半端ないがアリだ。
顕界の料理書籍を参考にしたと言っていたので読ませて貰ったら
河童ラーメンをパンに挟むなどと悪魔合体にも等しい料理が紹介されており
見なかったことにした。


余談だが秋姉妹二人はこのとき、力を奪われて動けなくなっているらしい。
どうも冬になると暗くなる要因は鏡開きに原因があるとわかってきた。
今年は点滴を使わないで済んだと里香女史が言っていた。
色々面倒だと言うことだけはわかった。