□月 ●日  No1256 魅惑の地下生活


地霊殿に食料の搬入。主にキノコ類。魚類。
地下住民の主食は主にキノコと言われる。単純に入手しやすい食料だからである。
そのためか、地下の料理はキノコ料理関係に集中する。
丸焼きにしてもよしだが、色々な調理法を試すことが出来、地下に出張すれば
ちょっとしたキノコ料理博士になることができるだろう。


しかし、地下住民にとってはキノコを主食にしないといけない事情もある。
どうしても地下では紫外線が不足、ビタミンD欠乏が問題となるのだ。
そのためか地下世界の住民は骨が弱いことが多いことで知られる。
骨折なども多い。 その証拠に地下世界にいるにもかかわらず
多くの妖怪は空を飛んでいる。 地下世界で空を飛ぶのはどう考えてもメリットが
少ないにもか関わらずである。


もちろん魔界ではその辺の対策も怠りない。
魔界神が用意した紫外線照明でビタミンD欠乏をある程度和らげることが可能だ。
また地下世界でそこそこの魔法の使い手は数時間単位で日光浴ができるような照明弾型弾幕
発射することができる。 このタイプの弾幕は相手の目を眩ませて被弾を誘うので
地上の妖怪が使うスペルカードにも応用されている。
事実、地下に住んでいる鬼たちのスペルカードは煌びやかな光を放つ弾幕が多い。


「怪力乱神」でおなじみの鬼のお姉さんによれば、地下のあちこちについている提灯が
紫外線ランプになっているのだという。
地下都市が青い光を放つのはどうやらそのランプのせいのようだ。


ちなみに地下の作法では魚は内臓まで食べるのがセオリーとされる。
慣れればどうってことはないが、最初は無理矢理食べさせられて危うく吐きそうになった。
栄養補給のため必要なことではあるとはいえ最初は驚く。
内臓まで食べたいのなら、唐揚げにして全部食べるのがよい。
魚の唐揚げは地下グルメを語る上で欠かせないので是非試して欲しい。