□月 ●日  No1257 危険妖怪の対処法 基礎編


夢幻館にパジャマ一式を届ける。
冬眠中の風見女史のもので、それをエリー女史が着替えさせるらしい。
うちの面子が勝手に色々想像して大盛り上がりを見せている。
寝起きを狙っても確実に消されるのだから自重されたい。
こっちはジュラルミン製の楯と、最近開発されたドラゴンスキンと呼ばれる防弾チョッキ
ヘルメットを着用した完全武装で臨まないといけない。
下半身を露出した状態で突っ込むのは愚の骨頂というか、死にに行くようなものだ。


八雲商事指定の危険妖怪。
彼女たちと接触するのは徹底したブリーフィングとロールプレイを繰り返して後
行われる。 訓練なしで彼女と接触して命をなくしても保証の限りではない。


風見女史と同様の装備をしないといけないのがデスマシン妹君だが
こちらは防弾装備をしても一撃食らえばあの世に行けるので何も装備する必要はない。
半径数十メートルを木っ端微塵にする爆弾処理をする特殊工作員が防具を脱ぐのと
同じ心境であると理解されたい。
むしろ、ドラゴンスキンなどの装備がデスマシン妹君の興味を引く可能性が高い。
彼女との接触は基本的に丸腰とするべきだ。


地獄鴉こと灼熱妖怪 霊烏路空の場合は餌付けが有効だが
万が一、餌を忘れた場合はただでは済まないので注意されたい。
使い古しのコンパクトディスクが有効なので会社の経費で古いヒットソング集を買うと
幻想郷でも持ち込めるのでおすすめだ。
ちょっと売れて直ぐに消えたアイドルユニットあたりが良い。
そうすると幻想郷に持ち込んでも問題ないのである。


地霊殿の主人は特に脅威を感じない。
彼女の場合、物怖じしなければ良いだけなのでかえって楽だ。
話が合うので、私的には香霖並に無害である。
いや、危ない商品を扱わないだけ香霖よりも無害である。
他の人はみんなおそるおそる対応しているようだが、彼女に恋愛相談をすると
結構的確にしかもかなり突っ込んでくるので聞いていて面白い。


命蓮寺の聖白蓮と薬屋は危険度では同等クラスとされている。
どっちも知識なしでは危険。 事前知識を身につけて置かないといけない。
特に薬屋は自分の障害になる人物は殺害も辞さずなので外見に騙されて
あの世送りにならないように気をつけたいところだ。


なお新入社員は氷妖精にも注意されたい。あれは一般妖怪より遙かに危険である。
余談だが大師様のイニシエーションは絶対受けてはならない。
ムラサ船長や一輪嬢の色仕掛けには注意されたい。