□月 ●日  No1552 今度は映画撮影だ


幻想郷の危険性を勉強するためのPVづくりなるものが水面下で始まっていたことが判明する。
妖怪達を撮るPVじゃないかと思いたくもなるが
問題は、なぜこのPVにデスマシン妹君を出そうっていうことなったかと言うことだ。
責任者出てこい。 お前ら死体の山を築きたいのか?


しかも今日が撮影の日ということで頭が痛くなった。
面倒が起こるといけないからということでうちのスタッフも大挙して行くことに。
本当はくじを引いて当たりを引いた人が行くことになっていたのだが
朝倉が当たったため、後は大体見当が付く展開となりそうなった次第。


現場ではハリウッドの映像屋が入ってびっくりする。
岡崎がサインをあちこちにせびっている。北白河曰く結構な映画ファンらしい。
レンタル専門だが。


最近の映像表現は所謂実写主義というものらしい。破壊するものは流石に特殊効果で撮影しないと
ならないが、暴れるデスマシン妹君は実写である。
アホとしか言いようがないが、アイマックスカメラを持って撮影されるデスマシン妹君は
初のハイビジョン撮影された妖怪として歴史に名を刻むことになりそうである。


まずはデスマシン妹君による模型の破壊。
本人は何を破壊しているのか認識していないがこれは顕界のビルである。
というか、デスマシン妹君が素直に破壊力をセーブしているのが凄い。
どうやって彼女を手なづけたのかがとても気になる。
まさにプロに仕事だ。


今日の映画では、なんでもCGで表現するのはナンセンスだとハリウッドの人は言っていた。
うちの国と言ったら予算削減の為かどうかは知らないが無駄にコンピューターを
使おうとするがそれとは好対照だ。
なんでもアイマックスカメラで撮影すると被写体深度の関係で背景とキャラクターが解け合いやすいという。
なるほどデスマシン妹君が指名されたのは弾幕形状が都市と似合うからのようだ。


テスト映像を見てデスマシン妹君が大喜びしていたが、私は恐ろしくて仕方なかった。
凄いのは映像スタッフだ。デスマシン妹君を独自研究しており、きちんと安全を確保していたのである。
米帝の対妖怪スタッフによるノウハウが生きていると言えるだろう。
安全を確保しての映画撮影というやつか。一流の映画撮影はなんたるかを思い知った。


ちなみに高画質で撮影された人物に下手にCGを合成するとチープになるらしい。
だから弾幕を直接放たせたのだろうが、弾幕量を減らして、一部をCGにするという発想には
正直驚いた。 完成が楽しみである。