□月 ●日  No1682 デジャブ


幻想郷生活に慣れると、多少電気も水道もなくてもなんとかなるという
達観した性格になれる。 それはそれで困ることだが、自分の仕事を
やるとインフラというのは結構ぎりぎりのラインで維持されているのだなと
考えてしまう。


インフラと言えば今日、あった出来事で幻想郷住民がケーブルを
勝手に切断して河童が用意している幾つか停止しまった。
ケーブルを売って金にしようと考えたのかはわからないが。
草を刈った時にケーブルを切ったという話も結構あるので
埋設ケーブルにしているのだが、土砂崩れなどの何かしらの
拍子でケーブルが露出すると、こういうことがある。


一方で地霊殿などの地底地帯だとこのような事故は起こりにくい。
ケーブルは何本も敷き詰められ、だいたいこのケーブルが何を意味するのか
わかっているからである。 昔からインフラ整備のためにケーブルが
敷かれているからこそのことだろう。


聞けば、魔界のパンデモニウム電飾で多くのケーブルが用いられているからだと
嫉妬妖怪から聞いていろいろないみで納得するやら唖然とするやら。


自称現人神一味が地底に巨大施設を作ってもそれほど問題にならなかったのも
結局その辺の理由なのだと思う。


さて、ケーブルを河童に売ろうとした困った住人だが、すぐにばれて
しっかり報いを受けたってわけで。 結局工事費を請求されたらしい。
数日分の収入が吹っ飛んで可愛そうなきがするが、仕方ない。