□月 ●日  No1748 あっという間に壊されます


幻想郷行きの商品の中でも気が長い商品があるわけで今回はその話。
幻想郷に運ぶ商品のうち所謂船で運ぶ商品がある。
直接船ごと搬入するという離れ業もあるが、実際にはきちんと時刻の税関を通してから
八雲商事の倉庫へ運んで検品後に再びコンテナに詰めるなんてことをする。


幻想郷に持って行く場合は基本的に並行輸入という考え方となる。
もちろん海外から商品を色々買い付けるのだが、所謂定番ものと注文物があり
注文物はというと直接現地で物を買ってきて開封後にそれを梱包してから
幻想郷に運び入れることになる。


幾つかの商品はノックダウンつまりばらばらの部品でやってくるがこれは
お国柄と言う奴だ。商管の連中にはそういうのを専門にやっている人がいて
組み立て作業をしては幻想郷に運び入れている。
最近はバラバラの部品を幻想郷に持って行って、そこで妖怪やら人間の現地
アルバイトに作らせているという話しもある。


さて、船で運ぶ以上は商品納期として数ヶ月を要する。
コンテナの効果を最大限に高めるため、コンテナにものがいっぱいになるまで
商品を発注しないといけない。コンテナ単位での輸送費用となるので
詰められる物はとことん詰めるのがお作法だ。


こうやって、加工された商品が幻想郷に入ってくるのだが
実は幻想郷に到着してからも一度開封している。
意外と現地の梱包が酷くて、あっちこっちに穴が開いているのがざらだからだ。
特に連中はホッチキスを多用する。
それをキャビネットに直接打ち込んでくれるので、危ないし、穴があっちこっちに
開いているのである。
もちろん補修してから渡す。


こうやって渡してもデスマシン妹君の手によって秒速で壊されるこれら品々を
見ると色々思うところはあるがどうだろうか。