□月 ●日  No1772 前提となっているモノがないからともいう


うちの社員で幻想郷にサバイバルのHowto本を電子化して持ち出している輩が
いるが余り役に立たないことを明記しておく。


幻想郷は確かに不便な土地であるが、サバイバル知識が必要になるほど
酷い土地ではない。実際問題としてサバイバルで水を手に入れるくらいなら
妖精一匹を買収して水場を聞いた方が早い。
火をおこすなら火打ち石が使えればいいが、それは幻想郷の道具になれてしまえば
良いことで実のところサバイバル知識ってわけではない。


冴月は幻想郷に軍隊の思想を持ち込んでいるが、あそこの情報が果たして幻想郷の
役に立っているかというとそれほどでもないと思う。
強いて言うなら月兔の役に立っているとは思う。


家庭の医学を幻想郷に持って行ったとしてもそれが役に立つシチュエーションは
少ない。できるのは応急処置だが幻想郷の場合、人間か妖怪かたまに区別が
突かない場合があるので何も考えずに応急処置をすると確実に相手に悪い影響を
与えてしまうだろう。 第一、幻想郷では顕界と同じような薬が手に入らない。
薬屋から処方された薬を飲んだ方がいいだろう。


ただ、幻想郷というより妖怪に奇妙な方言がある場合、辞書があると少し便利だろう。
たまに連中が言っている意味が通らない場合はノーレッジ女史のところにある
辞書を電子化したものがお勧めだ。昼飯三回分の価格で買えるのでお勧めである。


さて、サバイバルの本を持って行っても実際のところ役に立たないのは
実践をやってないからだ。 大丈夫、嫌が応にも実践するしかない日が来る。
山道で迷ったら上るとかは基本としても、妖怪を探した方が早いとか
幻想郷ならではの知識がいる。
これは経験と実践に基づくモノだ。
結局、本でどうこうっていうのは少々甘いと言うことである。