□月 ●日  No1841 留守の家


基本的に異変が起こったとしてもほかの地域は通常運転である。
そこに住んでいるものとしては、デストロイヤーどもがやってくる心配がないという意味で
公休日みたいな状態になっているところもあるらしい。
普段はできないような文化的活動に走る者、シエスタで全力で寝る者もいる。


紅魔館にある図書館では日数を掛けた棚卸しが行われており、どの本が盗まれたのか検討が始まっている。
デーモンの司書さんが主がいなくなった霧雨のご息女邸にお邪魔して借りてから長い時間が経過した
本については返して貰うなんてこともやっている。


博麗神社については、かつては警備も必要であったのだがここまで妖怪が増えると
襲うバカはまずいない。昔は妖精がいたずらする場面もあったが、留守を預かる妖怪が増えているため
そんなことをしたら酷い目に遭うくらい氷妖精でも知っているのである。
まあ、この辺については件の博麗神社倒壊の際における教訓が生きているからとも言える。


自称現人神の自宅はどうだろう。一応ホームセキュリティが働いているから
進入すればすぐにわかる仕組みになっている。下手に扉を弄っただけで天狗の警備員がすぐに
かけつけてくれるのだ。 素晴らしい仕組みだ。


白玉楼についてはどうだろう。二人とも居なくなるときというのが結構あるが、
こちらについては基本的に治安が良いのでだれも何もしないというか霊魂だからなにもしないというか
今回の件についてはここにいる霊魂も数が減っているのもであまり問題にならないとも言う。
最近は魂魄が隠した、おたのしみ春画も没収後焼却されたので、わざわざ探そうという奴もいなくなった。


このように異変発生中でもそれなりにここは平和なのである。
まあ八雲商事社員が留守中の家でそこにいる妖怪達と世間話をしていることがほとんどなのである。
意外と適当だ。