□月 ●日  No1891 為替取得


当然であるが幻想郷には独自の通貨が存在する。顕界のお金をそのまま利用することも
考えられるが、幾つかの問題のためそれは不可能だ。


一つ目の問題はお金は損耗すると言うこと。お札などは使っているうちにすぐにボロボロになるから
定期的に用意しないとならない。ところが顕界において中央銀行は市中流通されているお金を正しく
把握しないとならないことから、事実上のタックスヘイブンである幻想郷にお金をそのまま持っていくことは
顕界の経済を不安定にする要因にしかならないのである。


もうひとつ困った問題がある。それは偽造問題だ。
幻想郷では魔法で物を複製する魔術が存在する。材料が違うからよく調べればわかることだが
これが結構な問題を生みだす。 考えてみれば錬金術という魔術そのものが金の複製を目的にした
ものだったことを考えればむべなるかなだ。


そこで幻想郷ではお金にちょっとした魔術を掛けるだけでなく、為替で大きな買い物をするように
なってしまった。実のところ博麗神社に満足な賽銭が落ちてこないのは、幻想郷の社会システムの
問題によるところがかなり有ると思われる。


さて、ここで問題となっているのが例の3馬鹿でありまして、為替を発行するのには身元保証
必要である。基本的に戸籍に乗っていないと為替は発行してもらえない。
それで戸籍のどこかにねじこむのだが、ここで問題が発生。 連中の住所は辺鄙もとい法界にある。
結局我々の方で両替商で身元保証を行うことに。
マミゾウが身元保証をしないところに世間の厳しさを感じる。


ほどなくして為替が到着。お金をチャージする形式とすることで
無限にお金を使わないように調整する。てっきり使い込むかと思いきや、想像以上に
お金を使わないのは彼らが政治屋で予算管理について心得があるからかもしれない。


マミゾウに言わせれば、お金の使い方を知らないだけという話だが
はてさて。