□月 ●日  No1930 予定されているというのがもうね


外の世界で色々社会的に影響が出ている人が亡くなると、中有の道もぼちぼち大混乱に陥ります。
タイミング(悪く)よく、私も中有の道にきていたのですが、小兎姫達の姿を見て普段と違う
状況はすぐに分かりました。 どうみても厳戒態勢です。 なにが凄いって出店が全部閉店しているんです。
投石 弾幕禁止のお触れも出しています。 投石と言う文字に若干の違和感を覚えます。


通常、中有の道は約一週間掛けて通過しますが、大体一週間以上掛かります。色々と出店などがあったり
楽しい場所だったりするからです。お店はローテーションで24時間営業となっており時間のすぎる
感覚すら麻痺します。これが冥界へと続く道です。死んだ人はこの段階ですぐに自分が死んだと
把握しづらい状態に陥ります。 もちろん入り口付近で意地でも戻ろうとする者もいます。


私の場合はと言うとチェックポイントか、最後まで移動して回収されるかの二択です。
死神たちにも「またお前か 今月何度目だ」と言われるくらいなので安心です。
顔のあるところにどくろをつけている死神さんは胸の部分が大きいです。本物の顔は胸の部分に格納
されているからです。一応自称「デュラハーン」と名乗っているそうです。


閑話休題


そんな中有の道ですが亡くなった人によってはちょっとした混乱が起こります。
死神たちがその人物を輿に乗せて一気に移動するのです。もちろん顔はしっかりローブで囲われます。
誰が死んだのかと小兎姫に尋ねるとよく知ってる独裁者と聞いて、なるほどと相づちを打ちました。
そういえば襲撃しようとしている人が返り討ちになってますね。 そんなことをしなくても
どうせ終点に行けば碌な目に遭いませんから大丈夫なんですけどね。
一部に万歳している人と泣いてる人がいますが、これもよくある光景だったりします。
立場が違えばそういう風になるのです。 これは偉人が亡くなったときによく見かける光景です。


会社に帰ったらメリーが、なんで中有の道のイベントを録画しなかったんだって怒っていました。
でもね、あれどうやら本物じゃないらしいのですよ。 本物はもうとっくに。
皆が信じていればきっと彼がその偉人なのでしょうね。 
彼は多分白玉楼で餌 おっと語りすぎたようだ。