□月 ●日  No2144 純度がたいせつです


幻想の世界でも資源の確保ってマジで大変です。
結局のところ顕界の資源卸値にモロに関係していまして、ひどい場合だと高値で買わないといけません。
その意味で幻想郷のお金というのも顕界に回る仕組みになっています。
顕界のキャッシュが足りなくなれば幻想の世界のお金を回すというのはよくあることであります。


八雲商事経理部はそうしたお金の管理も同時に行っているセクションです。
多くは社員の給与とか、その辺の管理で大変なところですが、一種大蔵省みたいな仕組みも採用していまして
経理部の連中には、官僚OBなんかも多数在籍しています。
そうでなきゃやっていられないからでもあります。


幻想郷に物資が途絶えたりしてもすぐに問題は起こりません。
一応切り札はあります。 魔界神様にお願いして物質を確保してしまうというものです。
限定的な物質なら博麗の巫女でも上手くいきます。煎餅ひと箱でレアアースが手に入るので格安ですが
やはり負荷が大きいので連発できるわけがありません。
また、彼女から呼び出すと純度不問になるので出来が酷いです。魔界神様と比較すると一目瞭然。
シーメンス法なんて使って高温でレアアース精製しようものならコスト的に赤字なんてこともしばしばであります。


ちなみにですが、博麗の巫女が行う物資確保方法は月面人が行っていることと同じとのことです。
あっちはもっと大規模にやってますし、純度を反応が起こらない程度に調節したりもするそうです。
そこのところは綿月依姫の話では科学知識の差であるということですが
よくよく見てみるとカンニングペーパーがしっかりありまして、なるほどと思う次第であります。
もっともカンニングペーパーを読んでも博麗の巫女にはちんぷんかんぷんでしょうから意味がない訳ですが。


そんなわけで幻想郷に物資を運び入れるのは結局陸路が一番という情けない結果になるというわけです。
なんだかなあと思われるかもしれませんが、効率を重視するとそこで落ちるという意味であります。
とほほ。