□月 ●日  No2328 ダブルスポイラー


皆は天狗たちがなぜ弾幕の写真の撮影を撮るのか考えたことはあるだろうか。
天狗たちにとって特に、新聞の売り上げが悪い天狗にとって弾幕の撮影は命をつなぐ最後の生命線である。
実は八雲商事では弾幕の映像を写真に収めて持っていけばお金になる。


被弾したら彼の世に行ける人間では不可能であり、定点カメラで行動するにもカメラはしばしば破壊される。
妖怪たちがどう弾幕を運用しており、最終的な出力を得ているのかを見るのは天狗たちの写真に
頼っているのが実情なのだ。
衛星を用いた弾幕確認はどうしても三次元的出力結果を反映しないため天狗たちの写真はとても
重要な資料となっている。


天狗たちの写真には数字が書いてある。これは撮影された弾幕数から算出される評価点であり
評価点から買い取り額が決定される。
この弾幕戦は基本妖怪相手となるため極めて熾烈なものとなるのだ。
過負荷状態のスペルカードを見るためにはとても重要な仕組みと言えるだろう。


最近はネット転載天狗の参戦によって高解像度のデジタルデータでの写真も適用可能になっている。
これはかなりありがたい話だが、オートフォーカス処理の問題から弾幕がしばしばピンボケしていると
残念な話もよく聞かれる。
やはり弾幕撮影は日ごろの訓練のたまものと言わざるを得ないだろう。


それにしても博麗の巫女が新聞勧誘お断り専用弾幕を開発していたのは驚いた。
おそらく一輪嬢あたりの大容量弾幕を参考に作ったのだろうと思うのだが
たまにあり得ない発想で本来なら不可能な弾幕構成を組んでくるのは天才所以なのかもしれない。


たまに弾幕がへぼくて大した買い取り額にならない天狗が暴れるときがあるが
戦車のお世話になる前に帰ってほしい。
えっ、私が弾幕撮影? またまた御冗談を。