□月 ●日  No2446 ちっとも未確認ではない


幻想郷に変な生き物が逃げ出したという話を聞く。たまに幻想郷には謎の生物が入り込むと言うが
こいつもその一つといったところか。本来なら普通に生活できる場所に戻るべきなのだろうが
幻想郷にやってきたセアカコケグモと同じように、殺処分コースになると思われる。


面倒なのは博麗の巫女たちがこの問題に乗り込んでしまったことである。
お酒を呑まれるという被害が発生したからだというが、基本的にお酒を呑んでいれば
人畜無害な生き物である。物珍しさで捕獲されないことを祈りたいところではあるのだが


捕獲専用の呪符を幾つかの信頼できる妖怪に渡しておく。
既に阿礼乙女たちが専用のトラップを用意しているというのでそれで様子を見ると言うところ。
下手に毒薬を突っ込むと死ぬと思うが、それも仕方なしといったところ。
それにしても今回の生き物は聊かすばしっこい。捕捉は面倒だなと思ったら、意外と簡単に捕獲出来て唖然とする。


ここから先がとても面倒だった。
何故か紅魔館からこの生物に対する資料が請求され、大急ぎで
餌やらなんやらが運び込まれることになった。
こいつが何を食べているのかといえば 主に南米産だけに果実や果実酒を狙っているらしい。
どうみても必要以上の注文を見ながら、こいつらこの生物にかこつけて珍しい
食べ物を輸入使用しているのではと思ってしまうのである。