□月 ●日  No2445 まさかの幻想麻雀


博麗の巫女たちが大迷惑な市街戦を行っているころ、もう一つの市街戦が八雲商事社員によって行われていた。
年齢さえなければ恐らく最も博麗の巫女に近いと言え、戦闘能力や異変解決能力も備える八雲商事営業部の懐刀である。
それが浅間伊佐美、お酒を呑んでいれば幸せなアル中である。


彼女は私闘が行われているところで販売しているお酒に注目、弾幕を肴にしながら酒を呑んでいた。
すると血気盛んな奴らが外でケンカを始めるのである。博麗の巫女たちが喧嘩をやっている別の場所では
もうひとつの私闘が行われていたと言える。
そこに出張ったのが浅間伊佐美だ。要するに内部処理というものだ。


今回の私闘は様子見する勢力が数多くいることになった。それも当然である。大体の妖怪は
外に出張るのを恐れる奴らばかりだ。外に出て目立ってしまえば、彼らを構成する恐怖などの
感情を利用するのが難しくなる。なので今回の私闘ではそういった制約がない妖怪だけが
戦闘をするという事態になっていたのだ。


しかし、戦闘を見ると自分もやりたくなるのがサガってもので、戦闘ごっこみたいな
小規模戦闘がちょこちょこと繰り返されては八雲商事社員によって鎮圧されていたのである。
もっともこの戦闘というのが色々アレで。どつきあいも少数あるが、花札や丁半博打から呑み比べ
とかなんとも平和的な代物ばかりである。


負けると色々大問題になるが極めつけは、脱衣麻雀大会だったらしい。
もちろん実力で止めたと浅間は語ったが大ブーイングだったという。
まあ、お互いにお互いのハダカみたい連中がお互いのパイを伝えていたというのだから
恐ろしい話です。 

写真を撮ってくればよかったと本当に後悔した一日でした。