□月 ●日  No2450 番犬


紅魔館に行ったら、血液を吸う例の生き物に遭遇して色々ひっくり返る。
考えてみると、例の生き物を捕獲する籠はうちの会社で開発された専用の籠だったような気がする。
ついでに言えばこいつを捕えるためにクソ狸にただ同然で販売した呪符も同じテクノロジだったような気がする。


住民当人は番犬と主張したり、愛玩動物と主張したりするのだが、何匹か転がっている
小動物を見て色々と合点がいった。
そのことをメイド長に尋ねると、軽くため息交じりで色々なことを教えてくれた。
どうもここ最近、ここに小動物を利用した賊が侵入しているのだという。


小動物を行使して紅魔館の中を索敵してやろうという意図だろう。
そもそも小動物を行使したところで論理迷宮に当たったら小動物も関係ないような気がするのだが
こんなアホなことをするくらいならうちの会社に聞けば早いじゃないかと思うわけであります。
大体そういうことをやる連中なんて決まっているようなものでありまして色々頭が痛い展開だったりするわけです。


こういう奴を実力で追い出すためにこのペットを使っていると考えると
ここの住民は相当の策士です。確かに速力で考えれば妖精メイドに頼むよりも
食べ物代を浮かせつつもっとも効率が良い使い方と考えられるわけですね。


大方今回の大規模異変で、なぜ紅魔館勢が参加しなかったのかと疑っているのだろうが
こう何度も侵入させていたら、紅魔館のレパートリーに鶏肉料理が増えるだけだと思います。


余っているからと振る舞われた鶏肉料理 美味しゅうございました。