□月 ●日  No2480 毒が裏返ると申したか


幻想郷に居ますとやぶ蚊とか虫刺されとかがかなり出て嫌になる今日この頃です。
虫さされに対応したい場合はやっぱりスプレーを掛けたいところなのですが
妖怪によってはこのスプレーが忌避剤になってしまって、
近寄れないと言うクレームがありまして、どうしても虫除けスプレーが
掛けられないと言う問題に出くわします。
仕方がないから軟膏を薬屋から仕入れて使っているのですが、対処療法とはいえ
結構効果的だったりするのでバカにはできませんね。


妖怪相手の場合忌避剤を利用するのが色々な意味で問題になるわけですが
特に水棲妖怪などを相手にする場合は防虫剤絡みを扱うと酷いことになるのですよ。
彼女たちにとっては毒なので近寄るなと言われたり因縁をつけられたりします。
むしろ河童たちが人間の姿をしている理由の一つに、肝機能向上による
忌避剤の無効化があるのではないかという話もあるくらいです。
もっとも人間型になれない妖怪が今日び大多数なので意味はないのですけどね。


薬による色々な謂れは人間が勝手に属性を付与したものでありますが
薬屋に言わせると毒はすなわち薬に転嫁できるということでありまして
少量与えると、体にいい場合もあるらしいです。
最近、十字架やらニンニクに耐性を持っている吸血鬼が急増してるのは
医療用がやたら増えて、耐性がついたからという話を聞いたことがあります。
どういう運用をするのだろうと思うのですが、考えるのはやめたいところです。


そんなわけで、やぶ蚊に刺されてもめげないことが幻想郷の
美少女妖怪と付き合う為に必須条件となりますので
そこのところよろしくお願いします。