□月 ●日  No2479 ごく一部の必死な女史は除く


当たり前と言えば当たり前なのですが幻想郷に海水浴という概念はありません。
だから当然、湖とかを使って水浴びとかになるのですが、川は水流がきつくて
しばしば事故が起こるし、流れが少ない湖とかは妖怪たちの住処になっているわけで
どうしても水浴びが難しいと言う問題があります。


しかし、安心してください。河童たちが水浴び場を貸してくれます。
もちろん金はとります。金はとるけど、それが一番なのです。
安全を河童たちが担保してくれるからです。これとても大事。
溺れているを見つけると速やかに助けてくれるところは
プールサイドの監視員みたいなものです。それだけ儲かるって
話ですけど。


面積はそこまで広くなく、汚れなども後で浄化しないといけないとはいえ
場所を決めて行われる水浴びは幻想郷住民の憩いの場となっております。
費用は、市民プールとかと比較すると高いですが、そもそも安全に
水浴びできる場所が限られている幻想郷ではまともな競争相手が
いないのでこのような展開になるわけです。


当然出店もたくさんあって、これでさらに河童たちは荒稼ぎをしています。
夏祭り前の夜雀チェーンはこの場所で普段待機状態です。


さて、期待されるのが水着というわけなのですが、その辺はあまり
期待してはいけません。そもそもビニール系素材がないこの場所では
水着らしい水着はあまり期待できず、体を焼くことができない妖怪が
多い中では露出度も期待できません。


なおこの場所、何人かの人妖は出入り禁止になっております。
ここで体を洗うバカが何人か出ているからです。
石鹸は富栄養化を促し水質汚染の原因になるのですが、
その辺もうちょっと考えてほしいと思うわけです。


限られた水資源は大切に使いましょう。