□月 ●日  No2487 本来は海ごと取り込まないとだめ


幻想世界で問題となるのが、生態系の移植問題である。
例えばウナギの稚魚はどうやって確保するのかとか、実のところ海と密接に関わっている
生態系の処理をどうするのかというのは毎度頭が痛い問題である。


一説によると、幻想郷世界の再構成のタイミングで一時的に海と接続して、
そこからミネラル分を取得すると言うものがあるらしい。ただしやりすぎると
土壌汚染を引き起こしてこれまた最悪の事態となる。
実に頭が痛い問題だ。


顕界でものを仕入れるにしても、生態系が実際に何を食べているのかんの
実態に即していなければそこに居る生物は容易に絶滅してしまう。
そこで妖怪たちは生き延びるためにどうしたのか?


そこで人型になるという選択が生きるのだ。
人型になると言うことは消化器が人型になるということである。
雑食であることや食べ物を加工して食べるという仕組みがある人間の
食糧を食べることが出来れば個体を維持しやすいと考えるのは自明だ。


こうして考えると、幻想世界で妖怪が人間の姿になるのは半ば必然と言えるだろう。
幻想世界で生態系を移動してもダメなものはダメというのはこうした事情があるからである。