□月 ●日  No2677 時は戦国


 妖怪たちの回顧録
 妖怪たちにとって戦国の世、すなわち室町の世界は我が世の春だったというお話。
 あちこちで喧嘩が絶えなくて、色々なところで人死にがあったらしいです。
 妖怪たちはそのドサクサで食事にありつくことが出来たため、とても栄えたという話です。
 妖怪たちは人間たちにまぎれていれば食事にありつけるとわかったので必死に人間の姿を真似ました。


 妖怪たちが認知されるようになったのは江戸の世、天下太平になると戸籍もしっかりするようになり
 誰が死んだのかっていうのがわかるようになります。
 すると妖怪たちの活動が認知されるようになりました。


 都市部の人口が増えると、食糧が必要になります。食料のために耕地を増やした結果
 妖怪たちの生活領域が減り、妖怪たちが認知されるようになった上で、
 人の行き来が増えたため妖怪たちの伝承が行われるようになったとのこと。


 まあそんなことですから、妖怪たちにとって戦国武将の争いなんてあまり重要ではなく、
 どうやって戦闘後に飯を食うかってことなのです。
 ただ、戦闘後に食事にありつこうとすると、鎧やら刀やらを盗む輩に逆に
 やられてしまうそうなのでそう単純ではないらしいです。
 大変だ。