戦後になりましてですね、今まで事件ではなかったものが事件になるようになりましてね。
たとえばお金が奪われたってのもありましたが、あれでは目撃証言が
人によってバラバラで、そこから色々な陰謀やら出てきました。
あれには関係者みんなドキドキしたって話です。
ちなみにですが、あのお金はきちんと返されたって話です。
争奪戦の挙句、相手の妖怪を排除したって話なんですけどね。
姿を自由に変えられる妖怪に目撃証言もあったものじゃないんですが
それ故に我々も発覚を恐れたってわけです。
結果的に奏功したって話もあります。初動捜査がおかしかったとも解釈できるので。
妖怪と言っても犯罪を犯す奴はかならずいるんです。
もちろん戸籍をとった所謂帰化妖怪の場合は普通にテレビに出て
普通に捕まります。逃げようにも簡単に逃げられないように処理をしてです。
もっとも妖怪にとって刑務所が居心地がいいという人もいるんですね。
なのでこの国には何故か終身刑がないんです。
あったら妖怪たちを永遠と養わないといけないというアレな理由があるんです。
なーむー