□月 ●日  No2792 産廃


 幻想郷でやってきて困るものは結構あるのだが、個人的に困るのは何にも使えなくて
 再利用に困るものでありまして、例えばコンピューター基盤とか石綿の類だとかになります。


 石綿なんか、人間には見えませんが妖怪には視認できるのだそうで
 あれは相当大迷惑だという話で有名だったりします。
 よく炎を防ぐマジックアイテムが呪いを持っているって話があるのですが、
 大体このへんが原因というので始末悪いです。


 妖怪に言わせれば身体にダメージを与えるようなシロモノは
 どうみても正気に見えないという。ちなみに妖怪にとっても生物タイプの妖怪では
 長時間身体を蝕むことが知られているので、さっさとやられたことにして
 その場から脱出することが多いのだとか。


 しかも人間はご丁寧にそういうものを記念として妖怪の居城に安置するんですね。
 だから帰れなくて困るという。
 で、ここにやってきたアホに「選ばれし勇者よこれを持って帰れ」って言って
 持って帰させているのだとか。


 その話をした妖怪に、今後は一応アスベスト処理用の袋を利用するようにと
 案内しましたとさ。 産廃ですし。