□月 ●日  No4405 高破壊力


 近代兵器の登場により妖怪たちは棲家を追われたという史観が
 人間たちは大好きだと思いますが実態は違うって話。
 土地開発が極端に進んだ時に起こったのは妖怪変化の自衛であり
 合法的な土地取得により、彼らは棲家を確保してしまったと言える。
 既に土地の大地主となったとある妖怪は言う。
 高い時に買うのはアホの所業だと。


 たしかに高い時に森を切り開いて開発されたわけでその部分を切り取って
 人間たちは思い上がっていると言っているが彼らにしてみれば
 そんな短期的なことで騒いでも仕方ない。
 これらの開発は概ね失敗して新しい棲家になると考えれば
 むしろお得な展開である。それほど自然というのは容易に人里を
 呑み込むことが可能だからだ。


 そして案の定、商売は失敗して結果はこのありさまであり、
 あとは安くなった土地をゲットするだけである。
 こうして彼らは労せずして大地主になってしまっているのである。
 

 まあ、今博麗神社にいるあいつをけしかけたって話もありますからな。
 一応普通の服を着せておけば彼女そこそこ美人だし。