□月 ●日  No4655 壮行会

 霧雨のご息女の話を先代巫女の事情と組み合わせて考えると
 彼女の父親が勘当せざる得ない理由も明らかである。
 はっきり言って生存率が低すぎた。そこでとにかく彼女を
 妖怪退治可能にするべく手段を択ばず戦闘能力強化を行ったのは
 結果的に良かったと思える。

 さて、霧雨のご息女が生き残った理由の話をすると、東側の政体崩壊が
 出てくる。いったい何が関係しているのだと思えるかもしれないが
 実のところ東側の政体崩壊で彼らが超能力と言う多くの人体実験の
 結果が流出したのである。
 
 さらに東側に捕らえられていた多くの被験者を引き取ることにも成功した。
 何人かは人事不省で、さらに何人かは終了処理一歩手前だった。
 彼らはどうなったのか?
 当時信用できるかどうか不明だった薬屋へ連れて行き
 回復して帰っていった。
  
 薬屋が協力者だと認識された瞬間である。
 まさか霧雨のご息女を実験に使うわけにもいかないこともあり
 そのうちの数人は引き続き被験者として活動し、初期型スペルカード利用の
 実験に参加している。というか、先日うちの会社で定年退職で
 壮行会やりました。 

 えっ年齢が合わない? そりゃ薬屋のせいで必要以上に元気になりましたからなあ。