■月 ●日 No5623
おばん まな板やで。
最近は幻想郷を紹介しえてもちっとも行こうって気になる人が減ってな。
とても難儀しているんや。昔だったら汚染されている場所を嫌ってとかあったんだけどな。
最近では、汚染関連もかなりシビアになってな。新しくものを建てるときは環境アセスが
必要になっているんや。つまり、環境に配慮されたら妖怪たちが無理に移住する理由が
ないんやな。
マミゾウ様にも指摘されたんやが、今日では幻想郷に行くメリットはほとんどなくなっているんや。
一定の水準に清浄になったこの世界に合わせて今日ではむしろ幻想郷内部の汚染が問題になっている
ほどなんや。鉱毒による汚染とかも問題になっているんや。
かつては清浄な場所ってことになっていたが幻想郷は変わらな過ぎたんや。この世界のほうが
ずっと暮らしやすくなっているって事実だけが残ったんや。
もう一つ厄介な問題が今日の妖怪がこの世界のインフラにおんぶにだっこになっていることなんや。
ビルの緑化政策のおかげで、これなら森とかわらないと考える野生生物が町に出たり
法を振りかざして人間の住んでいる市街地に出没する妖怪も増えているんや。
動物愛護法とかのおかげで現代では誰でも簡単に狩猟ができるわけじゃないんや。
こんな感じだからよっぽど困窮しているとか、よっぽど特別な理由がない限り
無理して幻想郷に行こうだなんて思う奴はだいぶ減ったで。
以前も、温暖化したんだから住みにくかろうってってひらのんが妖怪に行ったらな。
「いや冷房あるし」って真顔で答えられたそうやで。それが現実なんや。