■月 ●日  No5992

  みんなおばん!まな板や。今回も危険度にギャップがある妖怪を解説するで。
 今回は香霖こと森近霖之助や。こいつも危険度だけで見ればトップクラスや。
 なんでトップクラスかといったら、未知の物体がどういうものでどういう用途か
 わかるだけで、各種研究などが効率よくできてしまうからなんや。
 
 我々は彼の能力を一種のサイコメトリーと思っているで、つまり朝倉理香子は
 付喪神の一部にアクセスする能力であると述べているけどこれは殆ど本質的に
 一緒や。それよりも彼の特異性を簡単に示すならば、あの朝倉理香子が
 不十分なエミュレートしか行えないということにすべて掛かっているんや。
 まあ、どこまで本当かはわからんけどな。

 というのもな、そんな能力があったらどこの国も言ってしまえば諜報活動の
 殆どが水泡に帰するんや。調査能力も名前と用途って言っているけど
 これを部品単位などに分解すれば、最終的にその道具のすべての機能を
 把握することが可能なんや。
 それに道具には複数名がついているものもあるからな。
 そういったものは精度を上げればアクセスできる。

 例えばな、スパイ機能を持った家電を判別できてしまう そんな能力や。
 危険度が振り切っている理由がわかるってもんや。