■月 ●日  No6005

 私の案件の中であまり取り扱わないというか取り扱いたくないのがなんといっても博麗の巫女である。
 彼女の行動を基本的に規制しないというルールを守っていると言えば聞こえはいいが
 個人的には幻想郷トップクラスの危険人物であると考えている。うちの会社には朝倉理香子というある意味
 危険人物がいるが、博麗の巫女は基本的にそういう問題ではない。

 厄介なのは、彼女が妖怪と認定したニンゲンが変な謂れを取得してしまうことだと思っている。
 つまり、顕界からやってきた人間は彼女にとっては幻想郷に対する異物に映るということだ。
 つまり、退治されても文句が言えない。だけど相手が本当は生身の人間だったら?
 これ以上は言わない方がいいと思っている。

 厄介なのは、巻添えを食らう場合がありうるということだ。一応彼女たちに顔が通っていても
 このありさまだと思っている。ゆえに彼女を手籠めにしようだなんて誰も考えない。
 危険すぎる。

 まああれだ、幻想郷が実在すると言っても彼女の存在を知る者は、幻想郷を知ることはないのだから
 基本的に対処のしようはないだろう。
 まあ手籠めにできない理由は、昨日取り上げたからみなまで言うまい。