■月 ●日  No6006

 妖怪相手と接触するのに際して重要なのが契約行為です。よく悪魔と契約とかがそれにあたります。
 なんで契約をするかと言ったら、悪いことに使うからというのもそうなんですが、証跡を残さないと
 リスクをほぼ妖怪だけが受け持つことになるからです。

 例えば三つの願いをかなえるという契約がそうです。だいたい1つの願いを適えてから2つめと3つめで
 契約を一方的に解除する包括的な願いを食らってしまうとかそんな感じです。
 妖怪たちは契約を守ることで意味消失を防ぐため、妖怪を守る仕組みが必要になっています。

 妖怪の契約書も悪魔の契約書もそうなんですが、なんとでもとれるような契約書を作る奴は
 三流です。たまにそういう契約書を作ってしまって、痛い目に遭ったり、詐欺にの被害を受けるケースが
 多く見られます。なので自治体とかで定期的なセミナーや、現代では契約書の作り方の
 説明をする動画もあるので、利用するように案内もします。

 契約書は不特定多数のものと同じ契約内容とする定型約款「やっかん」と契約約款で
 構成され、現代の悪魔の契約では重要事項説明を行うルールです。
 僕と契約して魔法少女になってよなんてアホなことは無効です。だいたいそれやったら
 どんなペナルティがあるか分かったもんじゃないです。
 重要事項説明に不備や嘘がある場合でも同様です。

 最近では悪魔の契約書でも契約内容に不備がないか、専門の法律事務所で約款の確認を
 してもらうってことも増えていますね。妖怪たちもリスクヘッジの時代です。