□月 ●日 No4697 上級
妖怪が犯罪を犯すと多くの場合逮捕されないという。
ゆえに彼らを上級国民とかと勘違いする手合いもいるんだが
実際にはちょっとした事情がある。
そもそも妖怪を専用設備なしで拘束するのは困難である。
そのため変に拘置所なんかにいれたら確実に脱走される。
しかも拘置所に誰かと一緒にはいるとそいつも一緒に脱走される。
最低でも個室が必要だが彼らを縛るのなら契約書のほうがはるかに
効率が良い。となると無理して逮捕するのではなく任意同行で
自宅にいるまま書類送検のほうが効率が良い。
というか妖怪を縛るのなら契約書のほうが効果が高いのだ。
ペナルティ設定も容易である。
ゆえに妖怪変化は弁護士を上手に使う、法律には法で対抗するためだ。
契約書を書かれたら彼らは大ピンチだから弁護士を雇ったり
専門の弁護士も雇うのである。
まあやたら弁護士云々行って来たらそいつは妖怪の類か
それに類するもんだと思ってよい。 どうせどっちも似たようなものである。
妖怪のような人間を見るたび思うのだ。