□月 ●日  No4698

 はっきり言おう、きょうび魔王なんて流行らない。
 魔王がいたとしよう。で、封印されていたとしよう。
 封印している場所は鉛の棺桶に突っ込まれる。
 棺桶のサイズは実に中途半端で復活したての魔王は大体面食らう。
 そこで何をやっても破壊活動をしてもこの棺桶の中ではほとんど
 効果はない。 鉛の周りにはさらにガードが施されているが
 棺桶から脱出できる奴なんて数が知れている。
 棺桶から脱出しないほうがまだ有情ってもんだ。

 と、まあ小兎姫から「見学するぅ?」って聞かれて付いていった結果が
 こいつである。はっきりいって魔王退治なんて
 不発弾処理と何ら変わらないというかなり悲しい事態がここにある。

 今回の魔王(自称)もそれなりに暴れた後突かれたところに30ミリ機関砲
 喰らって肉片になっていた。もうひどすぎてどうしようもない。
 最初の数秒はガードしたんだが、復活したてで暴れるしかなく
 力を使い果たしたところでそれだ。
 30ミリを回避しても大量の陰陽玉が彼に襲い掛かる。
 もうだめだろこれ。

 そんなわけで魔王は復活直後に退治された。
 まあこの30ミリもただの弾丸じゃないし、
 ここから復活できないようさらに棺桶に入れられるから
 悲惨以外の何物でもないと思う。 なーむー。