△月 ○日 No 088 カリスマ出撃


新入社員というか、別の部署から凄腕がこちらに配属された。
どんなやつなのかと思って、期待していたら「亀」だった。 タートルの亀である。
忍者亀じゃないし、カワバンガ(死語)とも言わない。
この亀の経歴はとんでもないものである。 妖怪ハンターとしての戦闘力は高く
なんと博麗の巫女に匹敵する戦闘能力を持つ。 明らかに当社部署の戦力増強のための配属だ。

 
その名は「玄」 博麗の巫女は親しみをこめて「玄爺」と呼んでいたらしい。
爬虫類の上司が誕生し、皆のやる気が減るかと思いきや、玄爺は妖怪のカリスマらしく
魂魄がサインを求めたり、朝倉が最敬礼するなどなにやらすごいことになっている。
何も知らない一般職員は唖然として見ていたが、彼のスピーチが素晴らしく聞くものを魅了してしまった。
「知」の力は種族を超える。 少なくても頭がタランチュラな妖精たちよりとは格が違う。


隙間妖怪のことを「あの隙間娘は元気か?」と言ってのけたのにはびっくりした。
大物だと確信した。
その後ボスと昔話をしていたようだったが、生前の白玉楼の主人の話になり
ボスと玄爺の年齢は一体いくつなんだろうと思ってしまった。