○月 ×日  No323 幻想郷のトイレ事情その2


幻想郷に行ってびっくりしたこと。
意外や意外、幻想郷にはきちんとトイレットペーパーがあるのである。
といっても今のお尻に優しいものではなく、古紙再生紙である
「ちり紙」を使用している。
紅魔館では現代とほぼ同じトイレットペーパーが存在する。
トイレが満足になかった紅魔館だが、こういったものは先行で取り入れていたようだ。


我々の世界で使用されている温水洗浄便座と比較すれば隔世の感はあるが
すくなくてもちり紙に関しては最悪ではない。
実は幻想郷が外の世界と切り離された明治時代というのはトイレットペーパーの
普及期だというのだ。
これは紙が一般庶民に広がりを見せた時期と丁度一致する。
幻想郷におけるちり紙を見てみると、案の定「文々。新聞」であった。
まさに糞みたいな情報の行き着く先みたいなもので興味深い。


上白沢曰く、ちり紙が普及したのは最近で昔は縄を使っていたらしい。
トイレットペーパーも歴史ありと言ったところか。
そこに詐欺師兎が割って入ってきた。 同じことを聞いたら
「手で拭くに決まっているじゃない」と答えられて返答に窮した。
そこに上白沢が「縄がなかったときは手で拭いていた時期もあった」と真面目な顔で言われ
幻想郷とは恐ろしいところだと改めて感じ入った次第である。