□月 ●日  No1769 やり方がずれている


上白沢からおしりを拭くためのちり紙が欲しいと言われてびっくりする。
通常そのような注文はないからだ。
一体何事かというと、クソ天狗の新聞が急に人気が出だして
市場から消えたのだという。


一応会社にはその新聞の控えがあるのだが、端末を介してみた新聞はいつもの内容で
これで売れたという印象はない。
もちろん世間のニーズがあるので実際のところはそれが良いという評価に
変った可能性はある。


一応、昔ながらのちり紙を上白沢に送って原因を究明。
調べておけばまた新聞をちり紙として利用できるだろう。


調べてみると、この件は噂が先行していることがわかった。
噂で面白いと言うから面白いに違いないと思っている人が多数だが、
そう思ってみると確かに面白いと思う人は少数派ながらおりその人たちが
さらに大騒ぎしているのだという。 ポジティブスパイラルということか。


朝倉にそういうことがあったと伝えると、朝倉は別の天狗を呼び出して
なにやら話をしている。朝倉に尋ねると所謂マインドコントロールなのではないかと
言い出した。風聞を利用する能力を持つという天狗。
使い方によっては幻想郷にとってリスクとなる可能性はある。


そして呼び出されるたくさんの天狗たち。
奴等は並列接続されてやってくる。ビックブラザー久々の登場である。
幻想郷にはびこるすべての風聞を片っ端から取り込みコンピューター処理するのだ。
やがて出現するキーワード。


追いかけた先はクソ天狗だった。
自作自演でお金を払って自分の新聞を広めていたのである。
主犯は博麗の巫女か。


もちろんやめさせたのは言うまでもない。
噂が止まった瞬間、あっという間に新聞がちり紙と化したの。
ついでに柔らかすぎると言われて代用品のトイレットペーパーは不評だったことも付け加えておく。