□月 ●日  No1843 しま○ら布都


命蓮寺の地下には変人しかおらんのか。
というわけで、道教を学んだとか言う子を復活させたわけだが。
復活と言っても何かを破壊すると言うよりは装置を止めるという感じであった。
綿月依姫がなぜか使い方を分かっていたため彼女の一挙一動をただ見守るだけの簡単な
お仕事である。


復活直後は何も着ていないので、別に保管されていた服装の残骸を元に復元した服装を用意。
したかったのだが、時間がないので荒技使用。 なんと月面のワゴンセールで
衣服を見繕った。もとい衣服を直輸入した。
イメージ的に一番近いらしい。費用はほぼ先日入荷した魂魄妖夢の服装とほぼ同じ。
素晴らしい。


復活した娘に状況説明。何年後だというから周辺情報から読み取った情報と統合すると
1000年以上昔から寝ていたことが発覚。当然筋力低下著しく、月面からこれまた直輸入した
数十時間で取り返しのつかないほどマッシブになれる装置を使用する。


なにしろこのまま起き上がったら彼女はあっという間に死んでしまうのだ。
まるで、現実の世界に舞い降りた怪獣の最期のようなものである。
無重量状態で数ヶ月いただけで人間というのは生きる力を相当奪われてしまう。
もちろん術でその時間を大幅に減らすことができたとしても細くなった骨などはそうはいかない。
そこは月面の技術で一気にカバーだ。


てなわけで相当の時間をかけてようやく復活。風化して舳先だけになった船を復元したものを
献上したことにして(服装の文の予算が余った)本人はいたく上機嫌である。
適当に状況だけ告げて、スペルカードを手渡す。 頭はいいらしくルールはすぐに理解してもらえた。
態度はでかいが、駄目人間がとても多い幻想郷クォリティを考えればまともな人間としてカウント
しても良い。


ゾンビ製造仙人があなたは素質があると言われたが、どうもこれは私以外の職員にも言っているらしい。
ついでに言うと、その職員は誘惑されたと言っていたが。
ちょっと待て! 私は 誘 惑 す ら さ れ な か っ た ぞ。