□月 ●日  No1899 幻想世界の活動写真


幻想郷で映画というと、活動写真に弁士が立つというあのスタイルでやっているところがある。
自称現人神のところのプロジェクター式活動写真はやっぱりサイズが小さいのと、そこに行くまでの
ハードルが高すぎることもあって、そういう活動写真館なるところが庶民の憩いのひとつとなっている。


活動写真は所謂動画ニュースとして利用されることが多い。
幻想郷にはごく一部の例外を除きテレビがあるわけではないので、動画で見る時事情報は
活動写真を用いるしかない。 これら活動写真は、本当は博麗大結界分離後のテクノロジであるのだが
ココに流れても問題ない程度に慣れてきたと言えるだろう。


ニュース映画に出てくる各種妖怪達を見ると、我々と見方はほとんど変わっていないことに気づく。
例を挙げれば、博麗霊夢 周囲に被害を及ぼしながら妖怪を退治とかそんな感じだ。
しかも被害の報道時間の方が長くて、しかも誰が見ても博麗の巫女がやったとしか思えない破壊活動の
模様が延々と続いている。 たぶんこれも妖怪達のせいになるのではないかと思うと色々あたまが痛い。


3馬鹿たちも活動写真に収録されるようになったが、どこで撮影されたのか彼女の邸宅(?)まで
撮影されていた。そのあんまりな外見に周囲から同情の声が上がる。
帰りがけに 恵まれない3馬鹿に愛の手をと書いてある募金箱を発見。 中身を見ると結構なお金が
入っていた。 だが気をつけて欲しい、その邸宅は半分あっていて半分間違っている。
しかも、制作にあの糞狸 マミゾウの名前がクレジットしてあった。
撮影は間違いなく、天狗達だろう。


本人に問い詰めたら、黒字分はしっかりと借金の相殺に使うから収支報告を読めと言われた。
同時進行で、博麗神社に巣くっているゾンビ製造元にも賠償請求をしているとのこと。
こちらは不調に終わっているらしい。 


今はまだ働けない3馬鹿 さらし者でお金を稼いでいると知ったら色々可哀想ではと糞狸に尋ねたら
奴らはそこからのサクセスストーリーを目指しているので大丈夫だとのこと。
何か色々コメントしがたいものを感じた。