かの御子様が言うことではあるのですが、人間っていうのは暦を作りたがるものだそうだ。
基本的に幕府にしてもどこにしても暦を定めるということはとても重要なファクターだそうで。
御子様の話では昔は暦をお隣の大国から買っていたというのである。
暦を定めるには高度な天文学的知識が必要となる。ところが幻想郷の始末の悪さなのだが
幻想郷の位置を特定することが困難なため、暦というものが上手い具合に定まらだない。
それもそのはず暦のイニシアチブを妖怪が握りたいためにこのようなことになっているのだ。
これが効かないのレンコくらいなものか。
八雲商事の場合は基本的に顕界基準の暦が採用されている。まあ当然の話ではある。
色々な行動や営業日の問題は顕界の思考でなければ不可能だからだ。
それはあまり問題ではない。
ところが暦を定める奴らが適当な場所を区切りとしようとすると色々面倒になる。
古くは末法思想、最近じゃノストラ何とかとかという余言じゃなかった予言者。
そして最近はマヤのどうとかだが。
正直に言えば、数億年単位で営みを続けるこの星においてこのような終末論というのは
とてもナンセンスだ。ちょっとした事象は数千年とか数万年単位で狂うので
正確に破局の時を予測できたらそれはそれでとんでもないことだ。
それが出来るのはカミの域だろう。
そんなわけで幻想郷ではなんちゃって終末ブームがあっという間に終わろうとしている。
どっかが勢力拡大を狙っているのは明らかだが、もうちょっと上手くやってもらえないか。
と言っているとたぶんまたやるんだろうなあ。