八雲商事を犯罪捜査に利用しようとする輩が少なからず居ますが、それはあまりオススメできません。
当社が仮にそういうところに出張ったら、多分妖怪がらみと考えて間違いは無いでしょう。
妖怪が他の妖怪を退治するって場面は結構あります。
例えば、いくつかの異変では一時的にしても人間の眷属になって、
妖怪退治をある程度代行するなんてこともあります。
妖怪にとってはいざとなったら全部人間の責任にできるので
便利だからです。眷属になるのもその辺の事情です。いざとなったら、簡単に責任回避できます。
長時間生きている妖怪の知恵です。
面白いのは目的を達すると、人間は結構な割合で助けてくれた妖怪も退治することが多いって事実です。
人間は身勝手だと言うのは勝手ですが、人間にとっても平時に妖怪が出ても困りますし、
実のところ妖怪自身もそれ以上人間に利用されまくるのはご勘弁と思っているので
ちゃっかり退治されたふりをするのが基本ルールとなります。
最近では妖怪も人間の生活の便利さに慣れているので、下手に活動するくらいなら
うまい具合に手切れしたほうがいいってものなのです。
そういうのを集めた結果が八雲商事というのを考えると
いろいろなんだかなあと思うわけです。
