毎年この時期になるとおこなわれるのが妖怪相手の法律相談である。
郷に入らば郷に従えじゃないが、法律がわからないと顕界ではなんでもやられてしまう。
たとえば今日の妖怪変化では、地主になるのが流行っている。
そりゃそうだ。自分たちの生存圏がどこの馬の骨ともわからないところに
買われて開発されては話にならない。
妖怪変化もそこは理解している。よく妖怪の住む場所が開発によって奪われたから
復讐するっていう漫画が流行った時があったが、あれこそ人間の思い上がりだ。
妖怪たちは想像以上に組織化しており、圧力団体まで作り
場合によってはロビー活動で法律まで作るのである。
票田になるので、政治家のお偉いさんがやってくる。
マジでこれが現実というものである。
えっ人間から何か言われないかって?
まあ普通にしていれば誰も見分けがつかないし
何言ってるんだこいつになる。
第一最近は元に戻れない妖怪変化もいるのである。
それって最早妖怪とは言えないのではないだろうか。
まあこんなもんだ。