□月 ●日  No4455

 地上げ屋の話。
 妖怪変化にも地上げ屋がありますが、彼らの仕事って
 結構なくならないことが多いです。
 あるのが行政区周りの統合による土地神の地上げです。
 その担い手となったのはだれかって話です。
 それが所謂巫女と呼ばれた人たちです。
 ノウハウは現代でも霊能局がもっていたり、各種役所が持っていたりもします。
 なので妖怪退治というのは幻想郷だけの話ではないのです。
 むしろ顕界のほうがたちが悪いのではないかと思うのです。

 幻想郷というのはありていに言えば妖怪たちの立ち退き先です。
 科学技術で廃れた幻想の品物のせいともいえますが
 はっきり言って副次的な理由にしかすぎません。
 大体の場合は立ち退き先に幻想郷を選んだか、
 顕界で働くことを選んだかって違いです。

 後者の場合は大体自分の存在意義を自家発電していることが多いです。
 信仰というより居場所を早々に作りますね。
 最近では、妖怪変化の一部がアーティファクトと呼ばれて
 独自の居場所を確保している事例もあります。
 つまり彼らも色々なかたちで活動しているって話ですね。

 まあこの辺の話を妖怪から聞くのも最近は楽しいですな。