□月 ●日  No4673

 今回の博麗の巫女の特徴は相手の自由意思を維持したままで
 複数妖怪と共同戦線を張ることができることにあると考えられる。
 これは極めて重要なことで、実のところ妖怪変化は特定の派閥が
 存在するがゆえに、派閥に属する妖怪変化以外の協力を
 得ることが難しいのであるが、本代の博麗の巫女はその点を
 いともあっさりとクリアーしている。

 従来の博麗の巫女では妖怪を使役することはありうるが、
 妖怪が自由意思を取り戻せば容易に裏切るのが前提であった。
 そのため妖怪を縛る魔術が趨勢を占めていたため、
 封印などの術を強化しないとならない事情があった。
 この辺の名残に「夢想封印」というものがあるわけだ。

 ところが本代の巫女はそんなものは一切お構いなしである。
 ある意味厄介である意味買収困難である。
 気に入らなかったらどつくし、手を組む相手を選ばないため
 動物霊にまで利用される始末である。

 このせいで我々の彼女に対する評価はふわっふわっである。
 まあ彼女らしいと言えば彼女らしいのだがね。