■月 ●日  No4872 娯楽の基準

 

 妖怪はギャンブルをやりませんというか
 やれません。多くの場合出禁です。
 そりゃそうですわ、存在自体がイカサマ、ゴト行為ノミ行為なんでも
 ござれっていうのが妖怪変化です。トランプをつかってもカードを
 偽造するのは当たり前ですから当然のことです。
 もちろん多少は探知できるでしょうが、結局は割れ蓋に綴蓋であり
 きりがありませんね。

 

 

 そんなわけでギャンブルはマジではやりません。
 ついでに言うとビデオゲームもあまり流行らない傾向があります。
 TASっていうの知ってますか? ツールアシステッドスピードランの
 略だそうですよ。ゲームで使用される乱数までもコントロール
 理論上の高速を目指す行為も、乱数テーブルをコントロールできれば
 あまりに意味がない行為となります。まあできる奴は限られてますが
 やったら確実に興ざめです。 
 下手すると動画すらまともに動画に見えない場合もあるんだそう。
 あくまで人間の目の錯覚を使用しているのが動画であり、妖怪の一部には
 静止画の組み合わせ、ストップモーションに見えることもしばしばなんだとか。

 


 そんなわけですから彼らの遊びっていうのは自ずと
 荒事に偏ってくるのですね。荒事ならば恨みっこなしの
 実力勝負ですからそりゃ彼らにとって本気の遊びってわけですわ。