■月 ●日  No4978

 八雲商事社員には緊急用食料を常に携帯するようになっておりますが
 こいつの取り扱いには変遷があり、過去と現代ではまるで違うものです。
 昔は食料を仮設テントの中に入れても問題ないとされていましたが、
 今では仮想スペルカードを利用してのクロークシステムに入れることが
 鉄則となっております。

 さらに過渡期では極力幻想郷では幻想郷の食料で食べることって
 徹底されておりました。なので昔は軍隊出身者がそのまま
 ここで活動しているってことが多かったです。現代ではさすがに
 その辺が変わっているわけですね。
 
 では幻想郷であまり食べないようにというのはどういうことかというと
 結局のところ食べ物に何か入れられてしまうとそれだけで
 顕界に戻った時にリスクであったことがわかった。
 これにつきます。 一時期は顕界に帰還するときに
 わざわざ下剤や、浣腸とかをやっていたんです。びっくりするでしょうけど。

 現代では自分で持ち込んだ食料を食べるようになっています。
 昔みたいに素朴な味を楽しむことはほぼ不可能になりました。
 
 ちなみにこの案件というかインシデントでは、なんと食料に
 擬態した妖怪が自分の体の一部を当社社員の中に忍ばせて
 移動するというもので、それ以前では体液交換をしてしまったケースとかも
 あったらしいと。 

 そりゃダメになるわなと思うわけです。