■月 ●日  No5292

 顕界で魔術を使うにはそれなりの仕掛けと種が必要である。
 言っちまえば、魔法とマジックはほぼ同列である。どっちも種がいる。
 やってることもあまり変わらない。マジックは人の視線を誘導する術が必要だが
 魔法はというとトリガーの展開方法を工夫するってくらいの違いだとおもう。

 妖怪についても実はそうで、彼らの活動も大体種がある。
 種が理解できるかどうかは別問題だが、こんなもんだと思えば大したことはない。
 だいたい自分たちだってコンピュータがどういう動きをしているかなんて知らないけど
 利用ならできる。それと変わらない。

 つまり、これ、
 魔法を使うにはたくさんの下準備がいるってことだ。
 朝倉みたいに魔法を常時充填、充電しているケースもある。
 さらに言えば魔法を使うために大規模設備が必要なケースもある。
 冴月なんかは昔は電源車を使っていたのだ。
 今じゃ、バッテリーでだいたい上手くいくのだからすごい話。

 なんでこんな話をしたかと言うとだな。
 私のようなノースキルノーフューチャーな人間の場合、
 下準備は滅茶苦茶手間もコストもかかるのである。
 
 つまり7ミリ機関砲関連の申請やら掃除費用やら、そっち方面で
 兵器よりも金がかかるって世知辛い。