■月 ●日  No5420

 さて、かつての私たちは幻想郷の移動をかなり手軽に行うことができていました。
 列車で移動して、降りたらすぐに家に帰ってそのまま休日も珍しくありません。
 現代ではそうはいきません。幻想郷から帰還したらいくつかの検査を行って
 安全を確かめてからとなります。一応専用宿泊施設に数日待機となっています。
 待機中は一応仕事という扱いとなっています。

 問題になったのはあのルーキーです。なにしろ幻想郷に自力で行ったうえで
 さらに妖怪変化と接触したのです。
 ええ、自分をめっちゃ棚に上げて岡崎先生が頭を抱えていました。
 北白河は顔が青くなり、残りの秘封俱楽部のメンツは少しキレ気味でした。

 はい、これで彼女の拉致は確定しました。

 顕界に行ってからしばらく行方不明になっていた彼女ですが
 警察の取り調べという名前の隔離とか、いろいろやりました。
 しかも脱出を図ろうとして小兎姫があきれ返っていました。
 まあ普通に考えれば脱出可能だったと思いますが、それに驚いていたのは
 他でもなくルーキーでした。そりゃね。
 
 まさか自分のやってることが対策とられているとは思いませんね。
 脱出失敗してすっごい焦っていました。その後岡崎先生に滅茶苦茶
 怒られます。自分を棚に上げて。