■月 ●日 No5651
強制治療により体調はかなり回復した。
体力の低下があるので、飯食って体を少し動かして本調子に戻す必要がある。
ここでも幻想郷の飯ではなく顕界の食い物が支給されるようになってしまった。
まあ高カロリーだったり、安全だったりでいろいろとあるんだけどね。
もう自分は手遅れだから今更なんだが、幻想郷で飯を食うのは
実のところかなり危ないことがわかってきた。
気づいたころには手遅れである。何しろ最近になって問題がわかったのだから。
ゆえに今の社員は幻想郷の飯なんか食えない。というか食べた状態で
顕界に戻れば、もう人間として扱ってもらえるか怪しい。
ちなみに隣国がこういう人間のことを覚醒者とか言って
崇めているらしいが、これはかなりの誤解である。ゆえにあっちの連中は
何とかして幻想郷に入ろうとして失敗している。
そりゃそうだ、阻止しているんだから。理解してもらえないのが悲しいが
言ったら碌なことにならんってことを警告しても入ってくるし、
問題が起こると逆切れするのである。選択した自分はいないのかと
突っ込みたいが、気持ちはわかる。だってこっちも余計なこと言えないのだから
見えないものに何かしらの期待をするのって自然じゃないかと。
だからといって実際問題として自分のような地獄なんて回避したいんですよね。