□月 ●日  No4433 壊しとけ


 なんで顕界で起こっている厄介なアーティファクトを幻想郷送りにしないのかって
 いうような意見は数多く聞かれますが、わが社の目的は幻想郷の維持であり
 幻想郷に明らかなゴミを押し付ける仕事ではありません。
 もっとも幾つかのアーティファクトは顕界よりも幻想郷のほうが取り扱いしやすい
 ケースもあり、その場合は幻想郷に収容したほうが良いって話です。


 しかしこの手のアイテムは必ずしも列車で輸送できるものではありません。
 スペルカードに格納するにはかなりの小型化が必要なので、
 すでに論外です。 
 仮に格納できても意味消失していることも多く
 輸送できるってもんじゃありません。


 というわけで顕界で取り扱っているケースが増えているってわけです。
 まあそれもあるのですが、研究が進んだり、イノベーションのために
 幻想郷に送らない輩が増えており、しかも厄介なことに
 昔と違って事故が起こっても発覚しにくいんですわ。


 大体通報を受けたときは手遅れプラス霊能局で手に負えなくて出撃なんです。
 まあお察しくださいってことですね。