■月 ●日  No6047

 最近は魔術に素養がなくても魔法が使えるための技術が進歩しており、いろいろと
 微妙な気持ちになります。事故らないとは言ってないのですが、普通に魔術を使う
 くらいならこっちの方がずっとましです。意図して外さない限り割と安全に魔術を
 行使できるとあります。この辺は岡崎先生とかが色々面白い技術を持っております。

 魔術でも手品でもそうですがどっちも明確なタネがあります。タネがない魔法などありません。
 タネの格納方法が少し違うだけでやっていることは手品と変わらないそうです。
 ただ、手品と魔術の明確な違いがあります。これはタネがあらかじめ全部用意されているのと
 タネを手続き単位で徐々に送信するって点で大きく違うわけです。

 どうもこの辺が岡崎先生の技術だそうですよ。手続きでエラーが発生したら途中で
 実行を止める仕組みがあります。いわゆる実行時エラーというものです。
 岡崎先生はこれをインタプリタ型魔術と言っているそうです。

 一方で朝倉さんの場合はコンパイルして処理を行うためインタプリタで発生する損失は
 ほとんど発生しません。朝倉さんが求めるのは燃費と安定性です。インタプリタ
 異常動作時はシステムシャットダウンするってやつなんですが、魔法の素養が足りないと
 自分の状態を維持する魔術までシャットダウンされる場合があります。
 
 ルーキーたちは岡崎先生の魔術を使っていたのですがまあ戦闘能力には限界があるので
 このたび朝倉さんの魔術を使う方向になっているようです。
 本人曰く、ある程度慣れれば朝倉さんの魔術の方が身体的負担が少ないそうな。
 いずれにせよ無理をしないでいただきたいとそう切に願っております。