■月 ●日 No6163
紅魔館の中を高気密化する工事が進行中です。
火災にも強くなるそうで、弾幕での破壊防止も兼ねているけど
一番大きいのは冷暖房にかかる魔力負荷の削減で、やってることは顕界の
省エネ適判と同じです。
紅魔館も実は内部で改築が繰り返されているのですが、全部が全部魔術で
まわしてしまうと効率が悪いので、パッシブエネルギーでどうにかできるなら
素直にそうするって流れだそうな。
ほかにも防火対策とか、図書館に対して燻蒸室の増設も追加されています。
燻蒸というのは害虫駆除は防カビ 殺菌のために気体の薬剤を対象に
浸透させるものですが魔術書の場合は、全体逆アセンブル後に問題ないことを
確認してから燻蒸するそうです。ちなみに燻蒸すると書籍の中に
やばいもんが封印されている時、封印が大きく強化されることも知られているそうですが
どうみても封印先に燻蒸用の薬剤が浸透して大惨事になってるだけに
見えてしまいます。一種の毒ガス攻撃です。
このせいで本に封印されていた自称暗黒魔導士とか自称魔王が意味消失したとかで
天狗の新聞で話題になっていました。
そいつは、魂をバックアップすることで被害を抑えていたみたいでしたが
バックアップもろとも燻蒸材に晒されて化学変化した挙句、そいつの名前が
何故かどっかの武士系魔法使いに訛って訳されてしまい、ついに意味消失したそうです。
図書館の司書が遠い目をしておりました。