□月 ●日 No4685 ローハイ
幻想郷には大きな城壁が存在しません。ぶっちゃけ城壁をつくるほどの
土地が十分確保できませんし、そもそも用意するのはコスト高でできません
というか幻想郷隔離時に十分な資金が用意できてませんでした。
まあそれでもある程度の塀は役に立ちます。妖怪は防げませんが
野生動物は防げるからです。
まあ妖怪がちょっと目をつければ野生動物も退散することがわかり
現在では塀もろくに作られないのが実情です。
さて、幻想郷におきましても建造物においてはある程度顕界の法律に
縛られるわけですが、顕界の法律がきちんと伝わっているかは疑問ですし
そもそも確認申請などをどう行うのかがネックとなります。
そこで利用されるのが歴的建造物に関する規定で、これで色々突破しています。
また、構造規定の一部免除も行われますが、この辺は魔術建材ということで
大臣認定を取るという荒業を利用します。
こうして顕界と幻想世界で一応の建造物関連の法規制は守られています。
ただしこれは紅魔館と、自称現人神の家は別です。
紅魔館は完全に顕界の手法で作られています。一見するとレンガ造りですが
煉瓦はすべて化粧であり、実態はRC造 ラーメン構造を採用しています。
化粧とは表面部分のみをレンガとする考え方です。理由は簡単 そうしないと
内部で弾幕攻撃に耐えられないからです。
まあ過渡期の思考ではあるのですが、おかげで紅魔館はすこぶる快適です。